手押し式の除雪機の事故による死者が相次いでいる。消費者庁によると、昨年12月からの2カ月間に少なくとも8人が死亡。35年ぶりという大雪が影響していそうだ。事故が減らない背景には除雪機ならではの事情がありそうで、コロナ禍の影響を指摘する声もある。どういうことなのか。
コロナ禍の影響指摘する声も
消費者庁によると、今冬の死亡事故は北日本や北陸に集中し、うち4件は1月上旬に起きた。事故情報を収集する独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の集計では、2010~19年度の死亡事故は、多い年度でも4件で、今年は特に多い。
NITEの担当者は、「今冬の大雪が一番の原因」とみる。気象庁によると、1月上旬の東日本の日本海側の降雪量は平年の約3・5倍で、35年ぶりの大雪という。
担当者がもう一つ指摘するのは新型コロナウイルスの影響だ。他人との接触を避けるため、雪かきを近所の人やボランティアに頼むのが難しくなり、高齢者や久々に除雪をする人が事故に遭っている可能性がある、という。
30年以上前の機種が
また、事故がなくならない背景に影響していると考えられるのが除雪機の「寿命の長さ」だ。
新潟県では1月、9歳の男児が…
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル